ぜひ一度、ご一読ください
タヒボ茶の原料「タヒボ」(学名:タベブイア・アベラネダエ)に関連した幅広い内容の書籍が数多く発行されております。 こちらで紹介する書籍はタヒボを解説したものではなく、「なぜ熱帯雨林が将来の新薬開発で期待されるのか」「樹木がいかに化学物質を作り出すのか」「世界に分布する熱帯雨林はどう違うのか」といった幅広い内容について書かれた書籍です。 南米、アジア、アフリカの熱帯に自生する植物の生態に関する知識を深めるために役立ち、読み物としても非常に面白い書籍です。お時間がございましたら、是非一度お読みください。
著者:マーク・プロトキン
訳:屋代通子
発行:築地書館
定価:上巻 2,310円(税込)
下巻 1,890円(税込)
民族植物学者である著者が世界最大の遺伝子の宝庫といわれる南米アマゾンに入りシャーマンから教えを乞い、10年をかけて踏破。 奥地で暮らす先住民の中からも消えつつある伝統的な生活様式や、古来の優れた知識を持つシャーマンを探し、新薬開発の助けになると思われる熱帯雨林の様々な植物の薬効や利用法を学んでゆく様子を生き生きと描いた物語。 タヒボが自生する地域が遺伝子資源に富みいかに重要かがわかる。 全世界でベストセラーとなり、英語版(Tales of a Sharman's Apprentice)のほかオランダ、ドイツ、イタリア、スペインの各言語で出版。 著者自身が出演した映画「AMAZON」は1997年に公開され、アカデミー最優秀短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
表紙で紹介された「メディアからの書評」:
「フィールド調査で科学者が新薬の基となる植物を見いだす苦労を生き生きと伝えてくれる」 ニューヨークタイムズ
「自然保護の熱意を巧みな文才でつづった第一級の冒険旅行記」 パブリッシャーズウィーク
著者:永武ひかる
発行:NTT出版
定価:1,300円(税込)
南米大陸の西側に位置し、アンデス山脈が南北に縦断する国ペルー。その東側、アマゾンでは最も奥地になるペルー側の地域を中心に写真家である著者自らが入り取材。
現地に暮らす人々を通して先住民が太古の昔から経験に基づき利用してきた数々の薬草、薬木類をカラー写真を交えて紹介。ペルー地域でもタヒボと同じタベブイア属の有用樹木が利用されることを紹介。
未だに残るシャーマン(呪術師)を中心とした伝統的な生活習慣から、現在、先住民が直面する問題についても触れる。
著者:ピーター・トーマス
訳:熊崎 実 浅川澄彦 須藤彰司
発行:築地書館
定価:3,780円(税込)
世界中のあちらこちらに分散した樹木に関する知識を凝縮。
「そもそも樹木とは何なのか」「いつ地球上に現れ、どのように進化し現在の形になったのか」といった全体的な事柄から、「それぞれの部位の働きとメカニズム」「それらがどのような意味を持ち、厳しい環境の中で生き延びられるのか」といった樹木の驚異的な生態まで、専門的な内容を細かく分かりやすく解説。
タヒボには直接触れられてはいませんが、樹皮、根、葉など各部位を使って様々な化学物質を作り出すメカニズムやその意味など幅広い知識を得られる一冊。
著者:湯本貴和
発行:岩波書店
定価:777円(税込
遺伝子の宝庫と呼ばれる世界の熱帯雨林を著者自らが林床から梢まで立体的に観察。様々なデータを交えながら、多様な動植物がそれぞれの方法で生息し、複雑な生態系を持つ熱帯雨林の謎に挑む。 現在、人間の活動によって失われつつある世界の熱帯雨林とどのように向かい合い、いかに守るかを提言。 地球環境に与える影響や豊富な遺伝子資源、熱帯雨林がもつ意味、いかに重要かを知るのに最適な一冊。
新薬発見のあくなき探求(Medicine Quest: In Search of Nature's Healing Secrets) 著者:マーク・プロトキン
訳:屋代通子
発行:築地書店
定価:2520円(税込
難病に有効な新薬を発見・開発する競争が世界のすみずみを舞台に、今まさに繰り広げられている。
ヘビ毒、イモガイ、カエルの皮膚といった天然の産物といった天然の産物と先住民の叡智、そしてバイオテクノロジーという一見相反する両者に光をあて、すでにどれだけ驚くべき新薬への手がかりを示したかを丹念にひもとく。〜
薬草を求めて異国を旅した古代エジプト人や19世紀のアスピリンの開発まで、時を自在に駆けめぐり、何世紀にもわたって続けられてきた治療薬探求の背景が手にとるようにわかる。--本書紹介文より抜粋--
新薬開発に必要な成分の発見がいかに困難であるかがわかる一冊。
世界中で新薬開発の役に立つ有望な素材を求め繰り広げられる探検旅行を壮大なスケールで描く。タヒボの自生地も紹介。