タヒボ茶は原料が違います
タヒボ茶ブラジル・アマゾンの熱帯雨林に自生し通称「タヒボ」と呼ばれるノウゼンカズラ科の樹木タベブイア・アベラネダエの外部樹皮と内部樹皮の間にある靭皮部分が原料になります。タベブイア属の樹木は米国地域に100種類以上が存在しますが、NFDを含有する品種は特定地域に自生するものだけです。「タヒボNFD」はこのタベブイア・アベラネダエのみを使用。靭皮部を細かく粉末状にし乾燥させるだけで、熱を加える等の加工はしておりません。(顆粒タイプの顆粒タイプのエッセンスとソフトカプセルタイプのタヒボNFD ACEは加工製品です。)
一方、私たちが日常的に広く飲むお茶は、ツバキ科の常緑低木である「チャ」の木の葉部を利用します。生育地は温帯から熱帯にかけての広い範囲にわたり、地域によって栽培される品種に違いがあります。
日本で多く見られる品種はタンニン含有量が少なく緑茶に向いた茶樹です。日本の気候に向き、住宅の垣根にすることもあります。
タヒボが自生樹木であるのに対して「チャ」の木のほとんどは栽培樹木です。
カフェインの有無と栄養素の比較
コーヒーをはじめとした、カフェインを含む嗜好飲料は世界中で愛されています。現在、お茶はカフェイン飲料として世界で最も重要なもの一つです。タヒボ茶はノンカフェインの飲料ですので、カフェイン含有という点で違います。
カフェインはコーヒー豆から初めて発見され、後に茶葉中にも存在することがわかっています。中国から日本に伝わって間もない頃は、仏教の僧侶によって飲まれたと考えられます。カフェインの生理作用(中枢神経興奮、強心作用、利尿作用)が知られますが、覚醒作用が修行の妨げとなる眠気をとるために、僧侶により利用されたと考えられます。
朝のカフェイン飲料は、まだ完全には目覚めぬ脳を覚醒し、力を与えてくれます。一日を始めるにあたって最適です。しかし、忙しい生活の中、ストレスを多く抱え、生活のリズムが乱れがちな人が多くおられます。夜なかなか寝付けないといった人も多く、その様な方は午後のカフェインを控えることをおすすめいたします。午後から寝床につくまでの間は、ノンカフェインのタヒボ茶を是非お試しください。
栄養素の面で比較すると、お茶には体に役立つ葉緑素、フッ素、ビタミンCを含んでいます。中でもビタミンCは「タヒボNFD」に含まれないビタミンです。時々に応じてお茶とタヒボ茶を上手に飲み分けて、健康快適な生活をお送りください。
歴史と背景について
タヒボ茶の歴史は古代インカ帝国の時代に遡ります。時には金とも交換されたという言い伝えがあります。アマゾンの有用植物は主にシャーマンや先住民により利用方法が言葉や経験により伝えられております。先住民たちはタヒボがいかに人間の健康に役立つかを知っおり、彼らは現在でも健康維持回復のために利用します。
タヒボに関して歴史を体系的にまとめた文書はありません。
西洋医学がアマゾン地域にも広がってから、シャーマンによる有用植物の知識の伝承が消滅の危機にありますが、近年、この地域に自生する植物には未知の可能性があると考えられるようになってきました。タヒボ茶についてもその科学的な研究が始まったのも最近のことで、現在でも研究が進行中です。
日本でのお茶の歴史は平安時代(西暦805年)に中国から天台宗を伝えた伝教大使最澄が「チャ」の木を中国から持ってきて、現在の滋賀県坂本に植えたのが栽培の始まりです。
それが飲まれた古い記録がいくつかの文書に残ります。「季御読経」の中には「聖武天皇が百僧を宮中に召して茶を賜る」というくだりがあり、「日本後期」には815年「嵯峨天皇が近江国滋賀韓崎に行幸の折、僧永中が茶を煎じ奉る」とあります。始めはお茶に含まれる代表的な成分カフェインやカテキンによる薬効が期待され飲まれたようです。
一般に飲用として広まり始めたのは鎌倉時代になってからです。禅師は建久二年(1191)中国から「チャ」種子を持ち帰り、筑前の背振山に茶園を開き、禅宗を広めるとともに茶文化を広め承久五年(1211)には「喫茶養生記」を書き、三代将軍実朝に献上しました。
それぞれの産地について
タヒボの産地は南米アマゾン川流域地域です。流域といっても、西は太平洋に近いペルーの東側地域から東は大西洋岸の河口まで、直線距離にしても約4000km以上に及びます。タヒボは近似種を含めこの広い範囲に自生し、それぞれの地域で住民の生活の役に立っております。
熱帯雨林では生物間の生存競争が激しく、同一の植物が群生することは稀で、広い地域に散在します。茶樹と違い栽培が不可能なため、原料となる木を見つけるのに大変な労力を要します。
同じ樹種でも生育地域によりそこに含まれる成分に大きな違いが出てきます。「タヒボNFD」は特定地域に育成するタベブイア・アベラネダエのみを原料として使用します。自然保護のため地域名は公開しておりません。
現在、「茶」の主産地はおおむね東アジアて、日本、中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシアです。日本や中国大陸の温帯の主品は緑茶ですが、亜熱帯の台湾や中国の福建省では烏龍(ウーロン)、包種(パオチュン)茶が作られ、熱帯地方のインドやスリランカでは、紅茶の生産が主になります。
栽培には、川に面した山間地で、湿気が多く、水蒸気が山に当たって霧となるようなところが適します。本州の安倍川、川根の大井川のように、銘茶の産地として知られる地方は、おおむね川の流域にあります。川から上がる水蒸気が太陽光線を遮り、葉がやわらかく育つので、品質がよくなるからです。玉露や抹茶などの高級品は、畑に日覆いをして日照をやわらげることもします。熱帯でも適当な日陰を作るために、多くの畑で人の手によって植えられアカシア、ネムノキなどマメ科植物を見られます。
現在、日本の最大の主産地は静岡県で、輸出港が横浜から清水に移ってから、急速に発展します。一面を覆う4000ヘクタールの大茶園で有名な牧之原台地は、失業した幕臣や、橋が建設され仕事を失った大井川の川越え人足が、入植開墾した土地です。
日本で緑茶を生産しないのは青森、山形の両県と北海道だけで、他の地方は、多少の生産量があります。
原産に関しては、陸羽によって八世紀半ばに書かれた著書『茶経』の冒頭に「茶は南方の嘉木なり。一〜二尺から数十尺(10メートル以上)になる。巴山峡川(現在の四川省東部及び湖北省西部)には、二人で抱えるほどの大木がある」と記されています。
雲南省には未だ人跡未踏の場所が多くあり、現在でも様々は「チャ」の木が自生し、中には10メートルを越える大木の群生も見られます。現在でも新たな木が発見されることがあます。
熱帯、亜熱帯植物の宝庫として知られる中国西南地域の雲貴高原では、大葉・高木のアッサム種から中・小型の葉を持つ中国種系まで多様な樹種が見られます。一般的に「種の発祥の中心地には多様な変異が見られ、周縁に行くに従って変異は少なくなる」と考えられており、雲南省を中心とした中国西南地域が原産地として考えられます。
作り方、味の違い
種類によって若干の違いがありますが、一般的なお茶の美味しい作り方は、まず適量の茶葉を急須に入れ、そこに一度茶碗に入れて少し冷ましたお湯を入れます。その後2分ぐらい待って、茶碗につげば美味しいお茶が出来ます。
普通のお茶で70度から90度、玉露は60度前後のお湯を使うのが、それぞれの持つ風味や香り旨味を楽しむためには最適です。
タヒボ茶の場合はお湯を入れるだけでなく煎じる必要があり、少し面倒です。
作り方のページで詳しく紹介してありますが、「タヒボNFD」粉末を水に入れ、それを沸騰させ、45分以上かけてじっくりと成分を煮出します。見た目の色はウーロン茶に似てますが味は全く違います。シナモンほどきつい香りはありませんが樹皮特有の爽やかな風味があります。